2016/09/15 11:28


2016年9月17日、うお座で満月が起こります。今回は半影月食。いつもの満月よりも強い影響があり、「えっ、そうくる!?」「マジすか」といった感じの驚きや困惑をともなう変化が起こりやすいときです。って占い師のくせに毎度毎度、神秘性ゼロの表現で恐縮です。イヤなんというかホントにもうね(意味不明)。

今回の配置は太陽と月のオポジションにいて座の火星が絡み、Tスクエアという位置関係になります。少し勇気のいる変化に直面したり、流れを思い切りよく変えるような決断をなさる方も多いかもしれません。

変化が起こるテーマとしては、ふたつ考えられます。

ひとつは、昨年の後半頃からがんばってきた大きなテーマ。昨年後半から腰を据えて取り組んできたことがある人は、このあたりでひとつ大きな目処がついたり、流れが変わってきなと感じることがあるかもしれません。仕事だったり、愛する人との向き合い方だったり、自分の生活を整えていくことだったり、何らかの「成長」の手応えを得られるだろうと思います。そして、一歩前に進みます。

もうひとつは、今年の前半で試行錯誤してきたテーマ。今年は年明けすぐの頃から自分との戦いを繰り広げてきたような人も多かったと思いますが、ここにきてやっと「結論」が出せると思います。うまくいったこともいかなかったことも、ケリをつけられるという感じでしょうか。望んだ未来とは少し違うけれど、今の自分にとってベストだと思える選択をなさる方もいるでしょう。でも、そこには不思議と後悔はないだろうと思います。

この9月は階段を一歩一歩のぼるように、段階的な変化を体験していく時期です。今回の月食は、それらのステップのうちのひとつにあたります。とはいえ、まだ水星逆行中。今の状況が思い通りでないからといって、焦らなくても大丈夫です。9月も終わろうという頃になって「自分は同じところをぐるぐるしていたのでも、ただ立ち止まっていたのでもなく、ちゃんと歩いてこられていたのだ」とわかることもあるかもしれません。目をこらしても見えなかったものが、また見たつもりで見えていなかったものが、見えてきますよ。

さて、蛇足ながらあとひとつ。

今回のうお座満月では、自分の心がほんとうに癒やされることをしてみるといいと思います。顔で笑って心で泣いて、と気丈に振る舞ってきた人は、少しお休みしましょう。ずっと我慢をしてきた人は、ここまで頑張った自分をほめてあげてみませんか。傷つきすぎて泣くことすらできなかった人は、思いっきり泣いてみるのもいいかと思います。誰かに対して「許せない」という気持ちを持っているのなら、そろそろ手放しちゃいましょうか。先日、私は「心にたまる毒のはなし」というテキストを書いたのですが、このうお座満月は、頑張ってくるなかで溜まった澱のようなものを、すっと手放すことができるような気がしています。体調もお気持ちも揺れやすいときではありますが、どなたもご無理のなきようお過ごしください。